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~リフォームという選択~
思い出とともに暮らす毎日
念願のトータルリフォーム

静岡市内の閑静な住宅地におけるリフォームである。木造2階建、かなりの築年数ゆえ、同時に耐震改修も おこなった。トータルリフォームは設計・施工において考慮すべき点が多いが、同時に、お客様にも多くの事柄を思考・判断・行動していただく必要がある。中でも最大事項は、「二度の引越し」という大きなイベントをいかにうまく工程に組み込めるかである。その一方、住みながら工事する部分リフォームと比べ、トータルリフォームは給排水・電気など設備系作業の連続化や養生区分の作業効率化による工期短縮が図られるメリットもある。工期は約3ヶ月・・・タイトなスケジュールの中、プロジェクトは進められた。

屋根の軽量化~耐震リフォームの第一歩

建物の耐震対策として屋根材を日本瓦からガルバリウム鋼板に葺き変えた。軽量化を企図してのことである。これにより建物本体への負担が軽減される。その上で壁面を補強しながら、ガルバリウム鋼板の外壁を貼り変えていった。一方、サッシなど外壁に面するパーツの多くはトータルコストへの配慮から現状のまま再利用した。間取りのスタディも この条件を踏まえつつ検討されている。

水まわりの大胆な変更
~トータルリフォームゆえの選択肢

リフォーム工事の費用や工期を大きく左右する項目のひとつに「水まわり機器を移動するか?」という選択肢がある。実は、床下や天井裏には日常は見ることのない給排水配管、電気配線、換気扇のダクトなど様々な設備パーツがある。水まわり設備機器の移動は、それらを撤去・再配置する時間と費用が必要となる。今回のリフォームでは東面の在来浴室を北面にユニットバスとして移動した。計画時からの入念な調査によって設置場所・配管経路を定めることで工期短縮・費用節減を図ると共に、東側に広いLDKスペースを確保することができた。

広間の風景~架構の見えるリビング

東側に広がるLDKは14帖を確保・・・縦長空間ゆえ14帖という数字以上に広さを感じる。それは平面的なリフォームによるものだけではない。LDKスペース部分は「平屋」である。上部の荷重条件を心配することなく天井裏を開放し、縦に広い空間を作ることができる。これまで天井内に隠されていた木構造が見えるダイナミックな空間構成をとることができたのである。質感が向上し、これまで以上に光と風を楽しみながら暮らしてゆくことができる・・・そんなリフォームであった。

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