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極上のランドスケープを望む
White Box

日本平へと続く静かな谷あいに浮かび上がる白いコンクリートの住宅。突き出した外壁には印象的な8つのヴォイドが構成主義的なバランスをモチーフに配置されている。コンセプトは「土地と郊外の狭間にあるべき建築を創出」。風致地区という限られた建築条件の中、東に広がる牧歌的な景観を最大限に活かしている。1階において外部からフラットにエントリーすることでパブリックな側面を呈する一方、中2階は和モダンテイストを示すニュースタイルの茶室、2階は眺望のよいダイニングスペースが広がる。また、半地下スペースにはサウンドスタジオを設置。防音への配慮もなされている。

象徴的な中央壁

ホール中央には、この建物の構造をつかさどるコンクリートの厚壁が三層にわたって伸びる。杉の木肌を見せる打ち放しの姿が美しい。寄り添うように鉄と木で構成された階段が規律正しく配置され、そこから続く全てのスペースが立体的に連携し、それぞれの個性を示している。

豊かな環境を巧みに享受

周囲の視線に最大限の配慮をし、あえて2階南面に窓を設けない設計となっている。これは、中央ライトコートの効果を存分に体感するために考慮されたものである。十分な光と風に包まれ、鳥のさえずりも日々心地よく響き渡り、朝の目覚めも夜の眠りも快適な空間に仕上がっている。

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