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執筆者の写真久保田建設

バウハウス100年映画祭

更新日:2020年9月10日

先日、「バウハウス100年映画祭」に行きました。 開催地はサールナートホール(静岡市葵区御幸町)。 今回は、この映画とサールナートホールについてご案内いたします。 ■「バウハウス100年映画祭」 http://www.bauhaus.ac/bauhaus100/constellation/032


上映6作品のうち、4作品目の『ミース・オン・シーン』と5作品目の『ファグスーグロピウスと近代建築の胎動』を見ました。

『ミース・オン・シーン』は、ミースの代表作であり、モダニズムの建築の最高峰とされる「バルセロナ・パビリオン」が話題の中心です。「バルセロナ・パビリオン」が、なぜこんなにも語り継がれるようになったのか・・・その理由を建築家や様々な分野の専門家が語るという内容でした。施工中の出来事や素材の話など細かな情報を当時の記録を元に映像化され、とても見応えのあるものでした。 『ファグスーグロピウスと近代建築の胎動』は、グロピウス設計のファグス靴工場をめぐる映画です。世界遺産にも登録され、今なお稼働し続けるファグス靴工場が、いかにして生み出されたのか・・・その歴史を深掘りするものでした。当時の工場は暗く不衛生で、「快適」という言葉とは無縁な建物でした。ファグス靴工場は、この印象を払拭し、毎日新鮮な気持ちで働くことができる環境を実現したグロピウスのデビュー作です。印象的なカーテンウォールのガラスなどから、近隣住民は工場と思っていなかったみたいですね。工場長の話など、文献などでは検索できない内容が満載でした。 この「バウハウス100年映画祭」・・・次回は、8月8日から東京都写真美術館ホールで開催されます。新作ドキュメンタリー1本を追加した7作品・5プログラム編成となるようです。 https://eiga.com/news/20200703/6/ 是非 皆様も ご覧になってください。 ■「サールナートホール」


サールナートホールは、静岡市の文化施設を代表する建築です(1995年開館)。当時の静岡市には演劇場が少なく、完成時は地域で活動する劇団のための拠点として大いに注目されました。

また館長が宝泰寺住職ということで、「檀信徒会館としての機能を有しつつ市民に開放する建物」として魅力ある空間構成となっています。現在、日本では寺社施設の使い方について様々な試みがなされていますが、ここサールナートホールは25年も前から文化発信の場になっているのです。

重厚な外観・・・設計者の高木滋生氏は仏教遺跡をモチーフにプランを描いたそうです。一方で、開口部や内装のディティールは、教会のように、外装にレンガタイルを用いた造りとなっています。



以上 静岡市を中心に注文住宅を手がける一級建築士事務所 久保田建設がお伝えしました

最後までお読みいただきありがとうございました



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